クレイジーマジカルジャーニー。

少し前にブレイク

刊行は1994年ですが、2〜3年前に、急にブレイクした小説です。自分も、そのブレイクに乗っかって、2〜3年前に買いました。作者は少し前から注目しだしていた筒井康隆、いかにも面白そうな触れ込みで紹介されていて、長さも短めとくれば、ちょっと手にとってみたくなるというものです。

事前に評判を聞きすぎていて、読むときにちょっと構えてしまったのが、もったいなかったかなという気もします。事前知識無しで読んだ方が、自分の中での評価は、もっと高かったと思います。評価の高いものを探して読むのもいいですが、やっぱり本は、先入観無しで読みたい。内容が面白かったから、余計にそう思いました。

山あり谷ありの旅

主人公ラゴスが旅をし、行く先ざきで様々なイベントが起こるという内容です。いくつかのエピソードに分かれていますが、どのエピソードも波乱万丈で、面白かったです。一つ一つに、違った魅力があると思いました。この、面白さのバリエーションの多さは、さすが筒井作品と思いました。

旅先で、様々なイベントが起きる感じは、何かに似ていると思っていました。自分の感覚では、ドラクエとかのRPGに近いなと思いました。

何でドラクエっぽいと思ったのかを考えてみると、「旅することが既定路線」な感じを、受けたからだと思います。主人公ラゴスは、もはや旅することが目的であるかの様に、当然の様に旅しています。ドラクエも、プレイヤー目線で見ると、旅をする(ゲームをプレーする)ことが目的です。そこが、似ていると感じた要因だと思います。

(あと、途中で奴隷になって長い年月を過ごすのも、ドラクエ5を彷彿とさせます)

一応、ラゴスにもドラクエにも、目的があってその達成手段が旅だということになっています。ですが実質、目的と手段が入れ替わっているんじゃないでしょうか。特に、読者やプレイヤー目線では。

ジャンル

筒井康隆の作品ということもあり、ジャンルはSFに分類されることもありますが、SFと言うより、ファンタジーではないかと思いました。確か、「輪廻の蛇」の感想のときも、似たようなことを書いたと思います。もしかしたら、自分が思っているよりも、SFの定義は広いのかもしれません。

超能力を持った人たちが出てくる世界ですが、サイエンス感はありません。世界観としては、中世くらいの文明水準だと思います。ここらへんもドラクエ感ある。

自分の中では、SF=テクノロジーを扱っているものなので、超能力だけだと、ファンタジーに分類してます。超能力を、科学的に分析しだすと、SF要素が来たなと思い始めます。

関連書籍

実は、自分はそんなに筒井作品を読んでいるわけではありません。読みたいな、と思っているのは、「残像に口紅を」。これも、確かアメトーークで取り上げられて、有名になった本だったと思います。本屋でチラ見しましたが、仕掛けがあって面白そうです。

あとは、「ヨッパ谷への降下」も読みたい。

カテゴリー: 本の感想

memom

都内在住会社員。 物心ついた時から読書好き。 読んだ本を忘れない様につらつらと感想を書いていきます。

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