「経営学」の使い方。
高評価のビジネス書
Amazonで評価の高いビジネス書を探していて、「ジョブ理論」と一緒に買った本。昨年度末に、会社の福利厚生ポイントが余っていたので、それの使い道です。
(この場合、自分の片付けたかったジョブは、ポイントの消費になるのだろうか。脱線しましたが、ここらへんの話が書いてある、ジョブ理論の感想はこちら。)
本自体に興味が無かったかのように書いてしまいましたが、タイトルが挑戦的なところから、内容も面白そうだな、と思いました。何しろ、Amazonで評価が高いわけですし。
ビジネススクールって何を学ぶところ?
「ビジネススクールでは学べない〜」というタイトルがついてますが、そもそも自分は、ビジネススクールとは何を学ぶところなのか、という具体的なイメージがありませんでした。ちょっと検索してみたのですが、いまいち、「何のために、何を学ぶか」という事がわかりませんでした。強いて言えば、「MBAを取るため」、という説明に読み取れるものが多かった様に思います。自分の読解力が無いのと、真面目に検索していないだけかもしれませんが。
じゃあ、ということで、割り切ってMBAについて調べてみました。MBAとはなんぞやというのは、色んなところで紹介されていそうですが、自分は下記を参考にさせていただきました。
「経営に必要なことを学ぶ」、「経営に必要なこととは、リソース管理、財務会計、マーケティング、統計学、経済学である」ということでしょうか。
ビジネススクールでは学べない理由
この本によると、ビジネススクールで教えている内容は、ちょっと古いとのことです。教材がアップデートされていない、ということでしょうか。確かに、経営学が会社の経営に関する学問だとして、会社の経営は世の中の流れに従って、変わっているはずです。昨今、世の中は急激に変化していると言われているので、ビジネススクールで教える内容も、時代の流れにおっついていけてないのかもしれないな、と想像できます。
自分は比較対象が無いので、「ビジネススクールでは学べない〜」感が、ちゃんとは理解できていないかも知れません。しかし、「最先端の経営学」はどんなものかというのが、おぼろげながら理解できたので、得るものがあったと思います。
「役に立つ」ことを目的としていない
この本の最初の方で言われていたのが、「経営学を役に立たないと断定するのは誤解がある」と言うことでした。必ずしも、実際に役に立つ、正解を与えてくれるものではないとのことです。
これは、経営学に限らず、頭に入れておいたほうがいいことだなと思いました。この本で言われている、「思考の軸として使う」という意識は、他のことにも応用できそうです。たしかに、役に立つかどうか、で物事を見てしまうと、視野が狭まっているような気がします。
様々な経営学
この本には、様々な最先端の経営学が紹介されています。どれも面白かったのですが、思考の軸としてどのような選択をすべきかは、かなり頭を使いそうだなと思いました。それに比べて、ひとつづつ役に立つかどうかで絞っていった方が、楽かもなと思いました。結局は、楽をしないで、多角的に物事をみる努力を続けることが、必要という事なんでしょうか。
最初は、自分が普段読まない種類の本だったので、内容に関して興味が薄いかなと思っていました。ですが、読み始めるととても読みやすく、新鮮で、経営学というものに興味が出てきました。「ハーバード・ビジネス・レビュー」を、定期的に読んでみようかな。