銀行強盗ファミリー。

これも少し前の事ですが、「○○部門1位!」のふれ込みが目に止まった本。話題の本は押さえておきたいと思って手に取りました。濃厚なシリアス展開っぽかったので、その時読みたいと思っていた本のカテゴリにもマッチしました。

巻末を読んでビックリしたのが、ほぼほぼ実話に基づいている話だということ。内容は兄弟+αのグループが銀行強盗をする話です。その手口がいかにもフィクションめいた破天荒で派手なものなので、とても実際の事件とは思いませんでした。事実は小説よりも奇なりを、小説にしたと言うことでしょうか。武器を手に入れるところとか、どう考えても成功しそうに無いと思いますが、実際にやってしまったんですよね。スウェーデンで起こった事件だそうですが、大丈夫かスウェーデン。シャドー81を読んだ時も思ったのですが、こういうのって模倣犯が現れないんですかね。

銀行強盗のミッションと、もう1つのテーマが家族の繋がりです。リーダーシップを発揮する兄とそれに従う弟。疎外されているかつて家庭内で権力を奮った父親。息子と父親っていうのは、尊敬しながらも憎しみの対象になるものなんでしょうか。自分も男なので、この関係は何となく分かります。この物語では、家族の絆でミッションを成功させて、最後は家族の絆によってミッションを失敗させてしまった気がします。

犯罪ミステリものってあまり読まないんですが、この作品は家族の関係が背景にあって物語が厚くなっているし、アクションのシーンの緊迫感もあって面白かったです。シリアスなものは連続で読んでいると疲れてしまうので敬遠していましたが、時々読みたくなります。表現が適切で無いと思いますが、激辛のやつを時々食べたくなるみたいな感覚でしょうか。

二人の作者のうち、アンデシュ・ルースルンドの方は他にも警察小説を書いているみたいなので、読んでみようかな。検索してみたらこれも中々シリアスそうな雰囲気。覚悟して読みます。


memom

都内在住会社員。 物心ついた時から読書好き。 読んだ本を忘れない様につらつらと感想を書いていきます。

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