情報戦の歴史。

暗号の魅力

高校生の時に本屋で分厚いけど面白そうな本があるなと思って手に取った本。通学のバスの中の、頼りない灯りで読んだのを覚えています。内容が面白かったので、夢中になって読みました。

古くはシーザー暗号から、新しくは公開鍵暗号まで、暗号がどのように進化していったのかを紐解く本です。技術的な説明に偏らず、科学読み物としてとても面白く読めました。この本を読んで以降、サイモン・シンの著作に注目して殆どを読んだと思います。それくらい最初のこの「暗号解読」のインパクトが自分の中では大きかったです。目の前が開ける感じですね。

子供のときから暗号というものに不思議な魅力を感じていました。子供向けの暗号クイズみたいな本を読んだり、シャーロック・ホームズの「踊る人形」も好きだった。大学のときに符号理論の研究室に入ったのも、暗号とかの技術に関わる研究をしたいという動機でした。この本を読んだことで、この分野への興味が深まって研究室を決めたと言ってよいです。今は特に暗号に関わる仕事をしている訳ではないけれど、こういう人生に影響を与えた本は大切にしたいですね。

暗号の歴史

暗号の歴史を追うと、歴史上の出来事でいかに情報伝達が重要な意味を持っていたかが分かります。特に戦争の歴史は技術開発の歴史でもあり、暗号の技術もしかりです。残念ながら、戦争で相手より先んじることが強い動機となってきたのは事実。

暗号の歴史は、秘密を守る人と破る人の勝負の構図ですね。面白いのが、守る技術と破る技術が表裏一体なところです。暗号化と復号は逆の手順で、そのルールが復号の鍵。破る技術を追っているうちに、新しい守る技術が出来たなんてこともあったんじゃないだろうか。本のサブタイトルにロゼッタストーンとありますが、未知の言語もある意味暗号ですね。言葉と意味の組み合わせのルールが復号の鍵とも言えるでしょうか。

最近のセキュリティ

セキュリティの技術のトレンドは、今だとブロックチェーンになるでしょうか。この技術も、公開鍵暗号を応用している。暗号技術は絶え間なく進歩していくと思うので、これからの発展にも注目したいです。計算量に物言わすのか、斬新な方法が編み出されるのか。微生物とかのバイオテクノロジーを使った方法が出てきたら面白いのに。単細胞生物の行動パターンを利用するとか。

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カテゴリー: 本の感想

memom

都内在住会社員。 物心ついた時から読書好き。 読んだ本を忘れない様につらつらと感想を書いていきます。

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