越後の幕末。

司馬遼太郎の本

司馬遼太郎の本は、「燃えよ剣」と「新選組血風録」を読んだことがある。「竜馬がゆく」も読みたいと思っていたけど、結構長いので手を出せずにいた。最近小説をKindleで読むようになったけど、SFしか読んでいなかったので、何か時代ものを読みたいと思っていた。そこで司馬遼太郎の作品でなにか手頃なのがないかなと探していたら、レビューの評価が高かったのでこの「峠」を選んだ。

物語の面白さに加えて、歴史の勉強になるのが良いですね。どこまで史実どおりなのかは分かりませんが、少なくとも戦の結果は史実どおりのはず。主人公の河井継之助についての事前知識無しで読んだ。なので、余計に勉強になった感じがあります。物語を楽しむという意味では、事前知識無しで良かったかもしれません。幕末といえば戦場になったのは京都、江戸、東北、函館を結ぶラインくらいしか知らなかった。日本海側、新潟が戦場になっていた事も知りませんでした。

序盤の継之助が諸国を旅して勉強するくだりは、読んでいてちょっと長いかなと感じました。だけど振り返ってみると、序盤の背景みたいなものが物語の展開に繋がっているので、物語の厚みを増すのに必要なのかなと思った。

継之助の意志

継之助はとても優秀で、先見の明もある人物として描かれている。早くから最新の武器が必要になると予見し、ガトリングガンを始め最新の武器を横浜で知り合った外国人から輸入する。けれど時代の流れに翻弄される形で、負け戦に参加するなど結構失敗もある。生まれた場所とかが違ったら、もう少し違う運命もあったのかもしれない。しかし、読んでいて運命に左右された悲壮感みたいなのは感じなかった。それは、継之助が強い意志を持って何事も自分で決めて突き進んでいたからだろうと思う。作者も悲運な感じは必要ないと思って書いていたんじゃないだろうか。

継之助の最期の場面でこの物語は終わる。そこでスパッと終わって、後日談みたいなのが無いのが良いと思った。継之助の人生だけを描ききって、読み手もそれ以外は望まないのが分かっている感じ。少なくとも自分はそうで、終わり方としては気持ち良かったです。

Kindleでの読書について

Kindleで読んだ小説で、SF以外では「雪国」とこの「峠」。電子書籍と歴史物の取り合わせが良いと思いました。あと、Kindleの辞書機能で、分からない単語や、歴史上の有名な出来事を調べられるのも良いです。Kindleで読むのがだいぶ違和感無く普通になってきたので、ますます活用していきたい。

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memom

都内在住会社員。 物心ついた時から読書好き。 読んだ本を忘れない様につらつらと感想を書いていきます。

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