宇宙を漂う地球の思い出。

コンテストで賞を取った作品ということで前々から気になっていた本。

読む前はなんとなく、登場人物がたくさん出てくるにぎやかな話のイメージがあったけど、読んでみると登場人物は最小限で、静かで硬派な印象を受けた。この、静かに宇宙を漂っている感じは結構好きだった。

ヒロインのみずはも、読む前は勝手に清楚なイメージを持っていたけど、思ったより生活感のある、よく居そうな女の子だった。もっと言うと俗っぽすぎるくらい。宇宙空間とのギャップがすごい。宇宙空間とテクノロジーの冷たい感じにアクセントを加えてくれている。

物語のテンポは全体的にゆっくりと進んで、ワクワクする感じではないが、時間に余裕がある時にゆっくり読むのにはいい感じだった。

途中で人工生命体を作ったり、それが分裂して登場したり、主人公も分裂したりで、どれがだれだか分からなくなることもあった。ここらへんは少し複雑でついて行くのが大変だった。

人格コピーっていうのは将来的に出来るようになるものなのだろうか。出来たとして、自分の人格が乗った物を見てどう思うんだろうか。たぶん気味悪がるんだろうけど、怖いもの見たさで見てみたいような気がする。もししばらく一緒に居ることになったら、自分自身の人格と仲良く出来る人の方が多いのか、それとも喧嘩する人の方が多いのか。

この本を読んでいる間は、頭の中に宇宙のイメージがあって心地よかった。


memom

都内在住会社員。 物心ついた時から読書好き。 読んだ本を忘れない様につらつらと感想を書いていきます。

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