DIYのススメ。DIYから起業した人達の話。

以前読んだMade by Handと同じMake: Japan Booksの本。Made by Handが面白かったので、関連の本に興味を持った。Make: Japan Booksの本は何冊か出ているが、このMakerムーブメント宣言は比較的新しい本。立川のオリオン書房で買った。

この本の著者はテックショップという会員制の工房のCEO、Mark Hatchという人。著者が今まで自分の工房で見てきた人達について語る形式で綴られている。

工房というと、日本だとホームセンターの一角にある木材をカットしてくれるスペースや、中学校とかにあった技術室を思い出す。雰囲気としては同じ感じなのだろうか。いかにもこれから何かが生み出される感じがして好きな雰囲気だった。ただし、ハード・ソフト両方の最先端の工作ツールが揃っているというところが大きく違う。

自分は以前Make:Tokyo Meetingに行ったことがあり、出品の手伝いもしたことがある。会場に所狭しとへんな(?)物が集まり、出品する人は皆自分の作ったものを披露する喜びに溢れた顔をしていた。自分自身も、出品したものに興味を持って話しかけてくる人に説明するのは楽しかった。工夫しただけ褒められて、更に面白いものを作るモチベーションになる。新しいものというのは、こういう雰囲気から生まれてくるのかもしれないと思った。そんな雰囲気を常に提供しているところがテックショップなんだろうなと想像して読んだ。

面白かったのが、著者でも人のアイデアを初めて見た時は懐疑的になるケースがあるということ。アイデアが実を結ぶかどうかは、知見がある人でも分からないということだと思う。多分上手く行くことを確信しているのは、作っている本人だけなんだろう。その確信が当たっているかどうかは出来てみないと分からない。

カヤックを折り紙のように折りたためるようにした人の話が載っているが、オルカヤックというのをこの前テレビで見たのを思い出した。このように、ここで生まれたアイデアをビジネスにまでしている例が幾つも出てくる。おそらくテックショップの利用者の大半は個人の趣味の範囲内なのだろうけれど。もし自分の考えたものを他の人が使っているのを見たら嬉しいと思う。

個人のレベルで創作、発信、共有するハードルが下がっているというのは、この前インターネット的で読んだ話に近いところがあると思った。ただ、ハードを作る環境を用意するのは大変だし時間もかかるので、これから爆発的に浸透するとは考えにくいと思った。実際にものを作る面白さは知っているので、作りたい人が気軽に作れる環境がもっと整えばいいと思う。

カテゴリー: 本の感想

memom

都内在住会社員。 物心ついた時から読書好き。 読んだ本を忘れない様につらつらと感想を書いていきます。

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