石川直樹の北極から南極まで旅するプロジェクトの日記。

著者の本は「最後の冒険家」や「全ての装備を知恵に置き換えること」などで読んでいて、好きな作家の一人。世界を旅する著者の文章を読んでいると、こちらも旅している気分になるし、実際に旅をしたくなってくる。この本も読んでいる間は実際に同じ景色を見ているような気分に浸れた。一気に読むことはせずに、少しずつ読み進めて行ったが、本の中の時間の流れと合っていたのでちょうど良かったと思う。一気に読むのはもったいなかったと思ったのもある。

日によって文章の量が違って、今長い文章を書けるほど余裕があるのかが分かる。本の中で著者も言っていたことだが。それでも毎日書いているのがすごいと思う。

日記の間にコラムが入ってくるが、日記の日の区切りなどを考慮せずに間に入ってくるので読みにくかった。できれば日の区切りで入って欲しかった。

旅が進んで行くうちに、著者の考えていることが旅のことを越えて、人生や人間について考えを巡らせて行くようになっていく。中米に入ったあたりからその比率が増えていった様に感じた。旅の中で思うところがあったのだろうと想像する。

細かいことだが、読んでいてなぜ寝る直前のことまで書いてあるのだろう?と疑問に思った。翌日付け足したのだろうか。

著者は人類学、民俗学への興味が強く、自然とそういう部分に目が行っている。人類の大移動や古代文明の話は自分も興味があるので、読んでいるとワクワクした。この内容に関する本を更に読んでみたいと思った。一冊の本が、更に他の本を読むきっかけとなることはよくあるし、大事にしたい。

このプロジェクトでは主に8人の男女が参加し、チームとして動いていた。他の人が書いた日記も読んでみたい。


memom

都内在住会社員。 物心ついた時から読書好き。 読んだ本を忘れない様につらつらと感想を書いていきます。

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