時空を越えてもののSF。

時間軸を移動できる生物カイアクの設定が複雑で面白い。言葉を伝えるのに何回もやり直して伝えていることを思うと、見えないところでものすごい苦労をしているんだなと労いたくなる。

この物語では、行動の結果が未来に伝わることを利用して、何とか問題を解決しようとする。登場人物が直接タイムスリップをするわけではないし、現代サイドではダイナミックな動きがあるわけではないが、間接的な手段で工夫を凝らしているところが面白い。

複雑な設定や、未来サイドの危機的状況などシリアスな雰囲気になりそうな要素はあるが、物語を通してどことなく力の抜けた雰囲気が漂う。キャラクターが全体的にゆるくかつ妙に落ち着いているからだろう。それだけに一箇所だけ、主人公が取り乱した部分は印象に残った。

カテゴリー: 本の感想

memom

都内在住会社員。 物心ついた時から読書好き。 読んだ本を忘れない様につらつらと感想を書いていきます。

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